イリヤ・クブシノブ

いまや、画処理ソフトで画像から絵画的加工が出力できる時代。
アニメやマンガでもこのが処理は多用されていて、主に背景などでは作業効率化に寄与している。
これを絵画制作に用いて作品を仕上げる誘惑は常に作家側にある。
部分的に手作業によるデフォルメを加えて、原型を隠し、単純機械処理の外に出せば自作であると強弁できる。
イリヤ・クブシノブもおそらくは自撮りの画像を下敷きに作品制作をしているであろうが、CGは多用しない。
この古塔つみが推すmightは、写真家米原康正の事務所オフィス・サマサマ所属の19歳。
本作は限りなくCGくさい。
古塔自身が米原康正のプロデュースで持ち上げられて世に出た存在である。
だったら米原チームとして米原の写真を絵画化するにとどめておけば良かったのであるが、それでは商売にはならなかったわけだろう。

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