>>30 ユネスコに限らず、国際機関が共産主義化しがちであることを肝に銘じておかないといけない。
共産主義は存在し得ない概念だけども、国家と分かちがたく密着している場合を社会主義、国家を前提としない場合を共産主義と呼ぶと分かりやすい。
社会主義的な要素は普通に世の中に存在する。
たとえば国家そのものがすでにそうだ。
政府を構えて税金を取って再分配とか社会保障とか言っちゃっている時点で十分社会主義的装置だ。
かつても社会主義国家はこれを狙ってコミンテルン、世界の個別国家撲滅=共産主義化を計画した。
彼らが国家を揺さぶる方法は、国家とは関係ない概念、たとえば資本主義や階級闘争だ。
世界恐慌は、チャンスにも見えたが、国家を崩壊せしめる方向には進まないで逆の動きを進ませた。
国家主義が台頭して、全体主義やファシズムという「社会主義」が増えてしまったわけだ。
そうこうしているうちに家元のソ連が崩壊、中国も資本主義に舵を切った。
世界は資本主義の勝利に沸き、共産主義運動は未来永劫潰えたかに思われている。
ところがどっこい、共産主義が可能な土壌が一つだけ残されていた。
それはルーズベルト畢生の遺産ともいえる「国際連合」だ。
いいだろうか、もう一度確認しよう。
国家を前提としない(国家を崩壊せしめる)社会主義装置=共産主義であり、
国家を超越した概念を振りかざして世界的な社会主義システムに繋げる=共産主義。
この条件に合った機関は国際機関である。共産主義者は国際機関に全員退避したのである。
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